高知県産にんにく使用、新製品の開発裏話をご紹介いたします
本当に大変でした、この製品。
念願の高知四万十産にんにく到着!しかし…

みなさまに一刻も早く新製品をお届けしたく、生産農家の方々にムリをいい、にんにくの出荷を急いでいただいたのですが、折悪しく台風の来襲で、村の方々は被害をくいとめるのに大わらわ・・・

 

そんな中、当社への出荷を遅らせまいと、なんと94歳(すみません、メルマガでは96歳とご案内いたしましたが、ご当人にお伺いすると94歳とのことでした^^;)の末美おばあちゃんが、夜なべ仕事で荷造りを仕上げてくださったお話をいたしました。


 

で、どんどん入荷してくる高知にんにくを相手に懸命に仕込みに励んでくれたわがにんにく玉本舗製造部門のみんな。

 

ところが製造にとりかかって2週間ほどした或る日・・・

 

「店長!大変です!」と製造部門のパートさんが事務所に駆け込んできました。

新製品完成を目前にして・・・

ただならぬ予感がして作業場に駆けつけると、玉に丸める機械の前にみんなが呆然と立ち尽くしているじゃないですか。

 

末美おばあちゃんの夜なべ仕事のはなしに感激していた安藤さんがポツリとひとこと「店長、これ、丸まりません・・・・」

 

見ると機械の動作部分をささえている太い針金が、ひしゃげて今にも折れそうになっていました。

 

粒の形も丸いどころか、細かいブロック状・・・

 

中国産にんにくに比べて、粘りとコシが強いため、いままでの機械では丸める事が出来ないということでした・・・

 

立ち尽くしているパートさんの側で、わたしも青ざめてしまいました。

 

これでは丸薬タイプはムリだ・・・・

 

翌日、手作業でタブレット錠にするためのステンレス器具の図面を書き上げて、製造する会社へ折衝に走りましたが、「むずかしい」との返答でした。

 

通常、タブレット錠は、材料を粉末にして、高熱・高圧の鋳型で材料を形にするもの。

 

それでは、当社の思うような製品になりません。

 

そこで、穴の開いたステンレスの板に材料を押し込んで、手作業で切るしか方法がありませんでした。

 

そんな製品を作る食品会社は、日本には1社もありません・・・

 

なぜなら、とんでもなく膨大な手間と人手がかかってしまうからなんです。

 

わたしも、さすがにもうダメだという思いに囚われていました。

 

だとしたら、どうするか・・・やはり、材料を乾燥させ「粉」にして、ソフトカプセルに入れるしかないのか・・・

 

そういった業務を請け負ってくれる業者は、それこそいくらでもあります。

 

しかし、それでは当社の製品の意味が全くなくなってしまうことになります。

 

ここに来るまで、全国の産地に足を運び、その土地、その土地の方々のお話をうかがい、やっと納得できるにんにくに出会えたというのに・・・

 

当社の期待を裏切らぬようにと、歯を食いしばって出荷してくださった生産農家の方々のおかげで、こうしてここまで来れたのに・・・

 

その思いは、製造部門のパートさんたちにしても同じでした。

 

末美おばあちゃんのにんにくを前に、「ありがたい」と手を合わせていたパートの安藤さんは、二晩眠れなかったといいます。

 

どうやったら、機械が噛むような固さと粘りに抑える事が出来るのか・・・

 

例えばパンを練る時はどうするだろう、うどんを練る時にはどうするんだろう・・・

 

どうやったら粘りを抑えて口当たりの良い固さに調節できるだろう・・・
そんな考えが、頭をグルグル巡ってしまい眠れなかったそうです。

温度、時間、かくはんスピード・・・・

そして、3日後、もういちど釜の火と練り具合を調整して再挑戦してみました。

 

温度、加熱時間、かくはん(混ぜ込み)のスピード・・・すべてにおいて、新しい基準でのやり直し。

 

イチかバチかの勝負です。

 

封入・梱包係りのパートさんたちも、事務職のみんなも、出来上がる頃合を気にして不安そうにしていました。

 

作業場からインターフォンで安藤さんの声。

 

「店長、丸まりましたよ!」

 

・・・・思わず椅子にへたりこんでしまいました。

 

あの瞬間のことは、この先、一生忘れる事はないと思います。

 

それから乾燥に10日。

日曜日をはさんで、予定していた発送開始日から、無事、高知県産にんにく使用のにんにく玉、ゴールドの両方を出荷することができたんです。

 

本当に長い1ヶ月間でした。

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国内産、中国産 それぞれのにんにくの魅力

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